求める人材

TIの求めるエンジニア像


生産統括部長兼美浦工場長 五十嵐静雄

 

Think Outside-in, Act Inside-Out (変化の流れを捉え、自ら主体的な行動を起こす)

 

100年に一度の大変化といわれる時の中にいる私たちですが、変化はますます激しく、大きく、複雑になってきます。このような中にあって、組織も個人もいかにこの激流に乗っていくかが大切です。


■Think Outside-In
先ず変化の流れを理解すること。変化は、世界経済業界自社自組織個人というように外から内にやってきますので、変化の流れを理解し、仮説を持って自分や会社に及よぶ影響を考えることが必要です。それには、新聞や本やニュースからの情報はもちろん、実態情報に触れて、影響の予測を立てられることが大切です。日本での製造業では、BRICsの台頭、USの弱体化による円高、環境問題、資源問題、余剰マネーの投機化を考えると、今までの生産性向上だけでは生き残れないことがわかります。


Act Inside-Out
変化の流れが理解できたら、次に「変化を味方につけた存在価値」を主体的に創り出すことです。その原動力になるのが、自分のビジョン(将来像)やミッション(使命)です。これをベースに、身近な関係所属組織上位組織会社社会へと、着実に実績に裏づけされた影響力を広げていく必要があります。この時に、言われたらやるか、主体的に自ら行動するかで大きな差が出ます。成果を出し続けている人は、主体的行動を通じて影響力をつけ、組織や会社や社会に対して変化を起こせる存在になっていきます。
 

物づくりの本質
製造業に携わることは、人生にとって幸せなことだと思います。「お客様のことを大切に思い、真心をこめて良質の製品をつくり、提供し、歓んでいただくこと」。言葉では簡単ですが、私たちの心はついつい易きに流れ、その状態は製品の出来映えに素直に影響し、お客様に多大なご迷惑をおかけすることになります。まさに、「製造業は怖い仕事」です。特に半導体の製造は、少しの手違いも許されません。しかし、お客様の立場に立って、5S(整理・整頓・清潔・清掃・躾)の徹底で感性を磨き、異常を直ぐに見つけ改善できる力を身につけ、基本を大切にし、手抜きをせず、皆が一丸となって改善を弛まず行うことで、良質の製品が速く安くできるようになり、お客様に感動を与え、感謝されるようになります。そして、お客様の歓びや感謝の言葉が、私たちの仕事への自信と誇りにつながります。このように、「製造業は尊い仕事」でもあると同時に、「物つくりは人つくり」につながり、まじめに取り組むほどに私たちの人間性も磨かれるのです。

半導体製造という仕事に真摯に打ち込み、私たちの技術力や専門性の向上はもちろん、人間性も大いに高めてくれることを望みます。
 


 

営業・技術本部 西日本営業部 部長 神戸 肇 

 

■イニシアティブを取ることもある開発パートナー

  

セットメーカーが我々のような半導体メーカーに求めることは、自社で調達できない、あるいは自製するには時間とコストが折り合わない技術や製品です。それがどんなものかによって、関係性は大きく変わります。多くの顧客がTIに求めるのは、例えば、デジタルAV製品のコアの回路であり、コンペティターを一歩でも差別化できるソリューションです。それゆえ顧客はTIを単なるデバイスの調達先ではなく、技術的に大きなアドバンテージを持った存在だと認識しています。現在もしくは将来において、顧客がどういったソリューションを求めているのか探り出し、その解を主導的に提供していくTIのエンジニアは、店頭に並ぶベストセラーを開発するためのパートナーと見られています。

 

 

■セットメーカーのエンジニアと互いに成長するTIのエンジニア

  

顧客のセットメーカー側から情報家電などの先端開発に欠かせないパートナーと認められる我々のような企業は、単発・短期の依頼とは別に、長期的な視野に立った開発ビジョンを共有することが多くなります。顧客担当者とは相手側のロードマップとTIのロードマップを擦り合わせて次世代の開発を構想していく関係となり、お互いに影響力を発揮し合い、期待と信頼の上に立ったエンジニア同士のパートナーシップが生まれます。実際に大手電機の数年先の商品企画戦略を支援するという、重要機密に関わるようなLSI開発も少なくありません。

  

 

■最後はTIの誰々ではなく個人の力量が認められるようになって欲しい。

  

こういう状態になるためには、お客さんが何をして欲しいかを理解した上で行動することが必要です。「明日次世代製品のディスカッションがあるんだけど加わってくれないか?」という、半導体デバイスメーカーTIのエンジニアにとっての一番の成功は、いきなり来る話ではなくて、日々の、今やっているサポートをしっかり専門性を持って行うことで信頼を勝ち得ているからなんですよね。これは決してラクなことではありません。自分の技術を通してビジネスを伸ばすという意識を持った技術者こそが、本当にビジネスを動かす原動者になるんじゃないかと思っています。

 

 


 

 

ワールドワイド デベロップメント アナログシグナルチェーン

テクノロジーオフィス TI Fellow 工学博士 濱﨑 利彦

 

■TIは正統派半導体メーカーであり、その中から革新を生んでいます。

 

TIは世界の半導体の売上ランキングでTop3のポジションに位置する企業です。このマーケットの上位企業中、半導体の専業メーカーはごく少数。コンペティターの多くはセットメーカーの資本系列や半導体部門です。その意味でTIは、半導体の基本技術の高さで勝負する、“正統派”の半導体メーカーと言えるでしょう。今までも、そしてこれからも、多くの特許や蓄積された膨大な基礎技術、最高水準の開発力をベースに、革新的な製品を市場投入していく姿勢は変わりません。エンジニアの立場からは純粋に半導体の最先端を追求していける企業だといえるでしょう。

 

 

■コミュニケーションとエンターテイメントにフォーカス

 

他社が追随できない領域を持つ…それがグローバルな半導体産業全体の中で一目置かれる企業の必要条件です。TIは90年代に開発ターゲットを「シグナルチェーン」におきました。音声、映像といったアナログの事象をデジタルデータに変換し、目的に応じたデジタル信号処理を行なって、再びアナログ情報に置き換えてアウトプットする。これはまさに現在の成長分野であるコミュニケーションとエンターテイメントに必要とされるものです。TIは携帯電話やデジタル情報家電、シネマシステム、医療機器などの領域に、最も進んだシステムソリューションを提供しています。AV製品やDSPのアナログデバイスに興味があるのなら、TIはこの分野のトップブランドですから、自分の感性をぶつけてみるまたとない場であるはずです。

 

 

■グローバルに通用するだけでなくリスペクトされるエンジニアに

 

これからは、企業人としても、一人のエンジニアとしても国際市場における自分たちのモノづくりの価値ということを考える必要があります。では日本のモノづくりの強みとは何でしょう?ワールドワイドなTIで働くエンジニアとして、私はそれは「緻密さ」「繊細さ」あるいは感性なのではと思っています。マーケットでいえば、ボリュームゾーンではなく、AVハイエンドや携帯電話のようなスタイル(流行)の部分ですね。それはTIグループの中で新世代、次世代へのマーケット、R&Dの前線基地に位置付けられているという、日本の高いプレゼンスにも現れていると思います。モノづくりとは製品開発に自分の価値観を投入することです。自分は何が“ディファレント”なのか?を考えて、世界レベルでリスペクトされるエンジニアになって欲しいと思います。